サラ〜ム!こんにちは!
乾燥地帯の中央アジアに来て早3週間ほど。
洗濯物がすぐ乾くのは嬉しいんですけど、
肌の乾燥がねやばくてね、ま、ババアなのもあるんですけどね、
割と粉吹いてますね、わたしです。
ニベアクリームを購入し、ヌトヌトに塗りたくっています。
さてわたくしアルマトイの後、キルギスはビシュケクにやってまいりました。近所に何やらアラ・アルチャ国立公園なるものがあると聞いてハイキングに行ってきたので、行き方等々ご紹介したい所存。
アラ・アルチャ国立公園って?
アラ・アルチャ国立公園は、キルギスはビシュケクの南約35kmにある国立公園で、天山山脈の一部。
名前はアラ・アルチャという川の名前から。
最高峰は4,895mの Semenov-Tian-Shansky Peak っていう山みたい。他にも何峰か4,000m級の山があるとな。
アイベックスやマーモット、レアだけどユキヒョウも生息しているとか。
家族連れで景色を楽しんだり、軽いハイキングができたり、まじな登山もできたりする懐の広い国立公園である。
ビシュケクからバスで3〜40分でアクセスできる手軽さもあり、週末のお出かけやデートスポットとして人気。
今回我々は3,370mの山小屋までちょっとしたハイキングを敢行した。
アクセス
ビシュケクからバスで公園入り口まで
ビシュケク市内から公園入り口までは、1番のバスで3〜40分、50ソム(約85円)。
乗り場は JUSUP ABDRAKHMANOV St. という通りに何個かバス停があるので、最寄りバス停から乗りましょう。
Yandex Mapによると乗車時間は25分だそうです。公園入り口が終点。

私たちはバスの運行開始(8時くらい)より早く到着したかったので、往路はYandex Go(中央アジアの配車アプリ)を利用。1000ソム前後くらい。

公園入り口から
バスで公園入り口まで着いたら、その先は基本電気自動車でしか進めない環境保護エリアになる。入り口で入域料をお支払い、電気自動車に乗って12km程奥に進みます。ガソリン車でもお金を払えば(たぶん700ソム約1,200円くらい)入れるみたい。
それってどうなのと思いますけど。笑

この建物で入域料ひとり200ソム(約¥339)をお支払い。チケット購入は現金のほかクレジットも可。

券売機は英語対応可。


ゲートお金かけてる。上にはキルギスの国旗にもなっているユルトの天井マーク。
ちなみにゲートの後にお手洗いもあります。設備は綺麗なんだけど、掃除されてないって感じ。早朝だったからかな?

ゲート越えルト電動バス乗り場。他に自転車のレンタル屋(マウンテンバイク)もあったり。
電動バスに乗る。7時台は他にお客さんがあまりいなくて、写真中央のバスより小さな8人乗りくらいのバスで。従業員と思われる人たちと共に登山口まで向かいました。相変わらずBGMはドライバーセレクトで陽気。

30分弱で公園のゲートに到着。何軒か売店やレストランがあるけど、8時はまだ開店していなかったですね。
トレイル
基本情報
【キルギス🇰🇬】アラアルチャ国立公園🐾 / ARC-あるく-さんの活動データ | YAMAP / ヤマップ



雨だったので停滞したり、また動画撮りながらなので、タイムはかなり遅め。たぶんふつう往復7時間切るかと。

ルートも色々あるみたい。
森から始まる
例によって写真ギャラリーにてご紹介。

スーパー曇天時々雨で始まったハイキング。鬱蒼とした森の中をしばらく進みます。
遠回りだけど舗装された道もありますよ。

リスおった。

何やら絶賛宿泊施設を建設中でやや萎えします。笑 資材運搬のトラックが行き来するため車両用の道があって、そこを登っていく。車が通ると砂埃が舞うので気をつけてくださいね。
まあ、気をつけたってどうしようもないんですが。
川に沿って谷を行く

谷は曇天でもうつくしい。この谷を右手になだらかな道を進んでいきます。

川に沿って歩いていきます。
途中大きな滝があって、そこを目指す人も多いみたい。天気も悪いし我々ももうそれでいいかななんて思ってたけど、

なんか遠目で見つけちゃって。その滝。
あ、もういいなってまたちょっとなったけど笑、軽装のローカル女子たちが果敢にも雨のなか進んでいく様を見て、「我々も負けてられん!」と意気込んでとりあえず歩き出すのであった。

遠くにこんな山も見えて、「おおお…」などと興奮し、雨に打たれながら頑張った。
打たれながらといっても傘で凌げるパラパラ程度の小雨ですが。
…打たれてはないな。笑

お花や植物も色々で楽しい。これは豆?


少し進むと我々の目的地である山小屋への道が見えてきた。左手に見える滝から右斜め上に続く道ー…ん?

…あれ登んのかあ。笑
ってなったけど、「まあとりあえず行くかあ。」と、のしのし進んでいく。

黙々と歩を進め、ふと後ろを振り返るとなんか…晴れてきてる!!

我々はあの川に沿ってやってきたのだ。
3,000mを越えて岩のゾーン

進行方向も晴れてきた〜。かっこいい〜。
曇天でもかっこいいけど、やっぱり晴れると違いますな。
ここら辺から植物が少なくなって、岩のゾーンに。

思わずズームしたあの登りがこちら↑なのだが、思いの外大丈夫だった。

岩と小川ゾーンを越えて。

まだハアハアしてるけど(暑)、空気は少しずつひんやりしてくる。

到着!3,370mの山小屋です。

山小屋にも泊まれるし、テントも張れる(ひと張り150ソム)。ここをベースに登山しにいくのかな。左側の岩をクライミングしている人たちもいました。
山小屋ではお食事の提供やお酒、お菓子などの販売もしています。無料Wi-Fiもあるみたい。接続サイトで募金を募っていました。小屋内に募金箱もあるらしい。

ちょっとした丘を登るとこちらの景色。↓

氷河がすぐそこに。トレイルの横を流れていた川の源だったのね。
山小屋のベンチをお借りしてちょっと一服。バザールで買ったキルギスのパン、ナンにナッツや無花果のはちみつ漬けをつけて。キルギスのはちみつはとっても美味しい。ちょっと特別な白いはちみつもあるらしいんだけど、ビシュケクのバザールではお目にかかれなかったな。食べてみたい。

下山
一休みしたら下山しますよ〜。

登るとき、ここら辺で欧米の方のチームが停滞していて、ひとりがエマージェンシーシートにくるまっていたのよね。メンバーに笑顔もあったからちょっと具合が悪いのかなくらいに思ってたけど、下山時にもまだいたの。
私たちが下りるときキルギスのレスキュー隊が到着したところで、いざ担架に移るぞっていうところだったんですよ。で、体を動かすときに大の大人は滅多に出さないボリュームの「Ohhhhhh!!!」が響き渡ったので、これは…骨折してんな。とお察ししました。結構人いたし何もできることないから横を通り過ぎたけど、あれは大変だなあと思いました。
結局下山するまでヘリの気配はなかったので、人力で降ろしたのではないかと推測。あれは運ぶ人も運ばれる人も大変だ。
その現場から少し降りたあたりに若いレスキュー隊員がひとり座っており(具合悪かったのかな?)、我々の飲む水を見て、「水ちょうだい」的なことを言ってきたので(たぶん)、ボトルを渡したところ見事に口をつけて飲んだので、ボトルごとあげてきた(我々は普段から(インドからかな)ペットボトルは口をつけないのが習慣づいているのである。お腹を壊すので)。
まあまあ高度のある現場に水も持たずにやってきたというのか、キルギスのレスキュー隊員よ。ほんとご苦労様だよ。でも、もうちょっと自分を大切にしてくれ…ッ!(水持ってこい…!!)
というわけで自分たちは運良く(?)何事もなく下山できたけど、改めて事故や怪我には気をつけようと思った次第です。

あの氷河の雪解け水がこんな轟音で流れていると思うと、ちりつもとはこのこと…と感慨深いものがある。ようなないような。

まあまあトレイルの際まで崩れているところもあるのです。お気をつけあそばせ。

晴れると良いですな。やはり。

こちらの谷もうつくしい。
帰る
平地まで降りてくると朝の静けさが嘘のように、観光客がいっぱい。登りでは通らなかった、森を迂回する道が遊歩道になっていて、遊具とかベンチとか憩いの広場とかあってみんな思い思いに過ごしている。ここら辺からでも綺麗な山が見えて、川が流れていて、自然に触れられるスポットになっているみたい。

まじ人多かった。家族連れ多数。

帰りの電動バスは、お客さんが多いので普通のバス。人が集まったら発車するタイプ。尚、乗車時の列は発生しないため、人々はわらわらと乗り込んでいく。笑

電動バスはゲートの前に到着。
ビシュケク行きのバスは1番。バス停のサインはないけど、写真↑の左側、人がいるあたりにバスが来ます。
料金・時間往路と同じ。
装備
服装・持ち物
私たちが歩いたのは2025年7月下旬。
お天気が悪かったのもありだいたい20℃半ばだったかと。
基本Tシャツ短パンに、序盤は雨も降ったので薄いジャケットとハードシェルを羽織る。気温に合わせて着脱を繰り返す。
天気が変わりやすいので、雨具は必須です。
山小屋周辺は16℃と短パンでは肌寒く、休憩時はダウンジャケットを膝にかけて震えた。笑
休憩時以外は寒かったけど短パンで痩せ我慢をした。笑
トータル上は寒かった。笑
水
川沿いをいくトレイルなので川に近づく機会はたまにあるが、ちょっと流れがきつい。下の方は白濁していて浄水器を使ったとて、って感じ。
3,000mくらいに小川があって白濁はしてないけど、ここも同様にあまり飲みたい水ではない。
ミネラルウォーター持参がよろしいかと!
ご参考まで。
まとめ

以上、アラアルチャ国立公園、山小屋までのハイキングでした。
そんなに大変なハイキングじゃないので、お時間ありましたらぜひ。
ま、骨折してた人もいましたけどね…(たぶん)。
読んでくれてありがとうございます!ラフメット!
まとめ
【アクセス】ビシュケク市内から1番バスで終点まで。
片道50ソム(約85円)
所要約30分
タクシーだと1,000ソム前後(約1,670円)
【国立公園入域料】200ソム(約339円)現金・クレカOK
【トレイル】コースタイム往復7〜8時間
D+約1,260m 距離約12.8km
※2025年7月時点
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