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サラ〜む!こんにちは!
1ヶ月半過ごしたクタイシをついに!今週末離れます!ああ〜いやだ〜移動めんどくさいい〜!!ってなってます、わたしです。
どこに行くかはまだ秘密です!
たいして読者いねえくせに生意気言ってんじゃねえ。(うっ…グサッ)
はい、今日はオシュの話をします。ビシュケクから無事に辿り着いて、オシュでは5日ほどゆっくり過ごしました。物騒なタイトルが付いてますが、内容はただのニートがフラフラしているだけの話です。ソ連批判ではありません。
ではどうぞ!
スレイマン・トー
なんですかそれは
オシュにはキルギスに3つある世界遺産のうちの一つ、スレイマン・トーという聖なる山があります。ちょっと小高い岩山で、登れるらしい。
イスラムの預言者スレイマン(古代イスラエルの王ソロモン)が滞在したという伝説があり、18世紀に名付けられたそうです。イスラム教が伝わる前の土着の信仰にとっても、ムスリムにとっても重要な聖地として、少なくとも1500年もの間聖山として崇められてきたと。古い礼拝堂や石器時代のものと考えられている線刻画など、崇拝の痕跡が残っています。
あと子宝に恵まれるとか、背中の痛みが治るとか、体の悩みを解消するパワースポット?もあるらしい。笑
という前情報の元、行ってみる。
どこにあるんですかそれは
「オシュ郊外にある」と表現されることが多いけど、けっこう街中に位置していると思います。入り口はこちら。
正確には入り口は二つあるんだけど、多分こっちの方が街に近いです。


エントランスはこちら。左の写真の右の建物(ややこしい)で入場料をお支払い。
なんともシンプルなマップもあります(右)。予測はできますが、まず現在地が読み取れません。笑
いやしかしキルギスの夏は暑い。ビシュケクもオシュもだいたい毎日35℃オーバーだったと思う。溶ける溶ける。
登ってみましょう


この門をくぐって聖山を登り始めます。れつごー!

歩かれすぎてテッカテカの岩に悠久の歴史を感じつつ、登っていく。…最近置かれた岩だったりして。笑
15分ほど登った展望台からの眺めがこちら!

屋根白っ!
なんて味気のなi…整然とした街並みなんでしょう。広いですね、オシュ。
オシュ自体も歴史の長い街で、シルクロードの要衝としていつの時代も栄え、およそ3000年の歴史があるといわれているそう。でもその割には街に古いモスクも歴史的な建造物もあまり見かけない。ウズベキスタンに比べると、歴史のありそうなモスクの数は少ない印象があります(新しいモスクはある)。
支配者が色々変わったりっていうのはウズベキスタンも同じだけど(特にソ連によるイスラム教への圧力の影響は大きいだろう)、キルギスは特に遊牧民国家だったからっていうのもあるのかしら。

とか考えててチャッピー(ChatGPT)に聞いたら、概ね合ってたっぽい。ウズベキスタンはのサマルカンドやヒヴァはシルクロードにおける大都市で、お金もあったし定住民族だったからモスクやマドラサ(神学校)もたくさん、しかも壮麗に作れたらしい。
でもキルギスは遊牧社会が主流で恒久的な建物をあまり作らなかったし、人間があちこちに散らばって暮らしているから、イスラム化もゆっくりだったそうな。
つまり田舎ってことか…より自然に近い暮らしをしていたんですね。
わたしはそんな自然派のキルギスが大好きです。いや、あの、フォローとかじゃなくて、ほんとに。(アタフタ)笑
で、現在のオシュはというと絶賛建設ラッシュで、あちこちでタワークレーンがせっせと稼働して都市化が進んでいます。
パワースポットとしてのスレイマン・トー


展望台の後ろにはモスクが建っていて、中に聖職者っぽい人が。そしてまさになんかニワトリを供物として(?)捧げようとしているおじさんが…!!家族数人と、ニワトリと共に中に入り、しばらくして出てきてその辺の木にニワトリを紐で括り付けていました。
ニワトリの運命やいかに…!?
という謎を残して我々は先に進みます。(多分モスクの中の聖職者が帰りに持って帰って、母ちゃんに捌いてもらって美味しく戴かれる。というところまでは妄想した)

この洞窟の奥には、自然にできたといわれる聖書の形をした岩があって、それに触るだか祈るだかすると何らかのご加護があるとかないとか。すげー狭いらしいです、中。
他にも例の子宝祈願や背中の痛みをとるポイントもあったんだろうけど、そして現地人が穴に手を突っ込んだり岩に寝そべったりしてワイワイしてるポイントも見たけど、それが何パワーの何スポットなのか特に一致させる作業はせずに横で眺めて歩いてきました。

あっちの山までは行けないみたい。聖山の上に電波塔建てるのはアリなの?笑 アリか。比叡山とかもなんか立ってるもんね?

奥へ進んでいくと、ものすごいソ連みほとばしる洞窟博物館が見えて参ります。なんですかこれは。墜落して修理出来なくて地球に落ち着いちゃった宇宙船ですか。
中は広い洞窟・博物館になっていて、古来から信仰されていたシャーマニズムやイスラムの信者たちに、礼拝や儀式の場として使われてきた様子を展示しています。
英語の解説がほぼなくて詳細は全然わかんなかったけど笑、なんか謎に仏像とかこの辺に棲息しているらしい動物の剥製とかがあったり(聖山に関係あるのか?)、またキルギス人の独特な展示センスも興味深く、別の意味でも楽しめたのでよかったです。(?)


公式HPによると、博物館を建てる計画の段階で洞窟の中にレストランを作る案があったらしく、実現されなくてよかったですねと心から思いました。それくらいにはちゃんと暗くて湿った洞窟でした(暗いのは演出だとしても)。笑

で、もっかい博物館の外観載せますけど、わかりますか?右の山の左側中腹に見えるのが、前述の洞窟博物館のテラス(出口)です。あんなとこに(一応聖山ですよ)あんなん作っちゃうなんてまじイカれてんなソ連(褒めてる)って思いながら帰ってきました。笑 (博物館はソ連時代1949年に作られました)
次は日陰を求めてオシュバザールに向かいます!
オシュバザールが…!
オシュといえば、ビシュケクの大きなバザールの名前にもなっている、オシュバザール!本物の(?)オシュバザールはさぞかし広くていろんなものが売っていて、それはそれはカオスなんじゃなかろうかと、わたしは密かに楽しみにしていたのです。
というわけで意気揚々と向かったわけですが、…MAPが指し示す場所には何もない。ていうかなんかものすごい破壊の跡が。しかも壊されたてほやほや感が醸し出ている。

元がわかんないでなんとも言えませんが、おそらくオシュバザールはここにあったのだろうと思わせる雰囲気が漂ってました。ちーん。


ぶっ壊されているエリアの幹線道路を挟んで斜め向かい側には、バザールの名残っぽい、というか別区だったから破壊を免れたようなちょっとしたバザールが残ってはいますが、閉店ガラガラ、移転しましたのシャッター街みたいなとこもありました。
上の右の写真はその幹線道路の高架下で商売している人たち。おそらく行き場がなくてなんとか残ってやってるのかなとお見受けする…知らんけど。


で、謎すぎて色々聞いたり調べたりしたところ、なかなか鬼畜なオシュ市のやり方のニュースに辿り着いてしまった。
なんでも、2025年8月のある金曜日に突然市の職員が市場にきて、来週の月曜日までに立ち退きなさいと言ってきたと。事前に通知も、移転先の提供もなしに。もちろんバザールの人たちは抗議したけど聞き入れられず、たった数日の猶予の末、バザールは ま じ で 取り壊された。それが我々がオシュに到着する2日前のことだったみたい。
なかなか鬼畜ですよね?せめて移転先が完成しているならまだしも、移転先を作るかどうかも不透明なまま(多分作らないっぽい)の今回の措置はちょっと稀に見るエグさ。こんな映画みたいなことある…?
オシュ市内の建築ラッシュを見るに、都市化を急いでいる感はある。中央アジアのバザールは各所歴史が長く建物や設備も古いものが多い。なかなか近代的とは言えないのでしょうか、見てくれも衛生上もイメージが悪く、近代的でスタイリッシュなオシュを作りたい市の理想とは、対極的なところにあったのかもしれません。…それかどこかの人口の多い国の圧力か?最近中央アジアは反中だけどね…ゴニョゴニョ。
なんにせよ酷いですね。味がある方が好きな観光客もいるのにここに。まあそれはよそ者のエゴなんだけど、順序ってものがあるよね!と我々もプンスカ、そして仕入れで借金を負ってさらに職を失ったであろう人を思い、心を痛めたのであった。
情報のsourceはこちら
とにかくオシュバザールは閉鎖。というわけで我々は諦めて近くの公園でひと休みすることにしたのでした。
オシュの遊園地

オシュには川沿いに大きな公園があって、ヨーロッパでいう移動式の遊園地みたいな、射的とかゴーカートとか観覧車とか(BBAポイント!:いまゴーカートという単語が出てこなくて「遊園地 運転できる カー」で検索したことは秘密です。)、小規模ながらかなりの種類のアトラクションを揃える遊園地を兼ねているのです(ドラゴンが二つあったりはする笑)。
それも富士急のような大きくてダイナミックで怖いやつじゃなくて笑、小ささが恐怖を煽る系。
こう…なんというか作りがちゃっちくてしょぼそうで、安全性大丈夫か?っていう不安が、高さとか速さとか大したことないのに恐怖を倍増させてくる系。本体に中華の文字なんかあった日には乗るのを大きく躊躇うやつである。


たくさんの子連れの客がアトラクションを楽しんでいる姿をぼーっと眺めながら、「なんか…これは乗っておかんとならんな!キリッ!」となり(なぜ)、選んだのがこちら。

ぐるぐるしながら左右に振られるやつ。1回80ソム(≒¥140)。
見た目全然怖そうじゃないけど、これがなかなか。まずボロそうな本体、そこはかとなく漂うB級感、油カスが黒く溜まった足元のベルトコンベアみたいなあまり手入れされていなさそうなパーツが不安を煽ります。そして全荷物を係員に預けるという別のベクトルの不安も携えながら、安全バーをその肩に受け入れる。
稼働域ギリギリまで生えている周りの木をかすめるように振られ続ける。おお…近い近い!ぶつか…らない!思ったよりいけそう、わあ、これは、90度超えたね!? ひぃ〜楽しい〜!た、楽しい…たの………
長ぁい!!
ピークが3、4分続く(体感)感じでした。楽しかったけど長かった。でも1回140円でこのスリルは大満足。アリよりのアリです。ぜひ。笑
オシュの宿
オシュで泊まった宿を2箇所紹介します。
Park Hostel Osh

遊園地近くのホステル。チャリダーやバイカーが多く、いつも二輪で溢れている。多分その界隈では有名な宿。みんなここからタジキスタンのパミール高原に行く。
パリピな二輪ライダーが毎晩パーリーを開催するので、パリピノイズに耐えられるか、そもそもパリピの人にはいいと思う。わたしは陰キャなので肌に合わず一晩で宿を変えました。笑 パリピ宿っていうのもあるけど、ドミの外が半屋外という宿の構造が好きじゃなかったのもある。
ただ二輪ライダーはクレイジーな旅をしている人が多いので、面白い話が聞けるチャンスにはなる。10歳以下の子ども2人を連れてチャリ旅しているオーストラリア人夫婦は、もう旅行は8ヶ月目で、これからパミール高原に行くんだと、家族4人ともイキイキしていて楽しそうだった。
なんか今斡旋サイト使ってないみたいですね?公式サイト?も開けないし。…冬季閉鎖かな?
宿のあれこれ (クリックしてOPEN↓)
| 宿泊日 | 2025.8.9 |
| 部屋の種類 | 8人ドミ(男女別) |
| 料金 | 600ソム(≒¥1,070) |
| 清潔さ | まあまあ |
| キッチン / 冷蔵庫 | なし |
| スタッフ | ふつう 英語◎ |
| 立地 | 良い スーパー徒歩5分 |
| トイレ・シャワー | 別 お湯が出ないことがあった 男女別 |
| 貸タオル | なし |
| ロッカー | あり 管理適当 |
| 空調 | あり |
| 洗濯 | 物干しあり |
| Wi-Fi | OK |
| 特記 | 中に二輪停めれる・チャリ組み立ても可 / 子猫がおる / コモンスペースが半屋外 / 潔癖にはきついソファや椅子 |
Wood hostel Osh

2023か2024年にできたばかりの新しいホステル。オーナーのアイーダがワンオペで24時間365日働いている。サバサバしていて一見雑に見えるが笑、ちゃんとゲストに声をかけて気にかけてくれるいいおばちゃん。ドミにバン!と入ってきて声もかけずにベッドのカーテンを開けて、元気か!問題ないか!と聞いてくる。笑 デリカシーはないが悪気はなく、憎めない。笑
施設は新しいだけあってとても快適。8月のオシュの気温は36℃越えだが、室内はガンガンに冷房が効いていて最高。外に出たくなくなる。水回りも毎日こまめにアイーダが掃除してくれているのでピカピカ。
すぐ近くに商店やパン屋さんがあって便利。大きなスーパー(GLOBUS)も徒歩15分ほど。街の中心までは徒歩2〜30分と少し遠い。あと帰りはちょっと上り坂。
ここも少しずつ二輪ライダーに認知されてきて、前述の宿から客が流れてきている感がある。裏庭にチャリ、裏の実家?にバイクも停めれるっぽい。なお建物の前には4台分ほどの駐車場がある。
自分でもびっくりするほど内観の写真がない。笑 ごめんなさいね。
宿のあれこれ (クリックしてOPEN↓)
| 宿泊日 | 2025.8.10-12 9月にも再訪 |
| 部屋の種類 | 6人MIXドミ |
| 料金 | 638ソム(≒¥1,180) 長期割引ちょっとあり |
| 清潔さ | きれい! |
| キッチン / 冷蔵庫 | あり めっちゃ充実してる 無料ティー・コーヒーあり |
| スタッフ | アイーダが面白い。英語○ロシア語◎ |
| 立地 | 中心からはちょっと歩く |
| トイレ・シャワー | トイレ3 シャワー2 |
| ハンドソープ | あり!なんならシャンプ-もある |
| 貸タオル | あり(無料) |
| ロッカー | あり でかい |
| 空調 | 完璧 |
| 洗濯 | 洗濯機100ソム 手洗いも可 庭に物干しあり |
| Wi-Fi | GOOD |
| 特記 | クレカの機械が作動しない場合がある。基本的にアイーダは現金が好きなので現金払いを勧めてくる笑 |
まとめ
はい、以上オシュの色々でした。いろんな感情が入り乱れた1日でしたね。オシュ滞在の参考になれば嬉しいです。
私ごとですが今週末は移動です。ウキウキワクワクするために明日から移動先のことしか考えない予定なので、更新がまた途切れると思います。ごめんなさいね。(誰も困んないですけど?)。
読んでくれてありがとうございました。ラフメット!
またね。

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