你好!こんにちは〜!
兵働大樹さんご存知ですか。すべらない話で披露した彼のお話、「白浜でも行く?(しゃくれ)」が好きで、阪神の帽子とハンチングの帽子は今思い出してもニヤついてしまうわたしです。
さ、今回わたしが訪れたのは白浜…ではなく長濱。
2023年4月のBRUT○Sで紹介された長濱は、ユニークな人たちを引きつーけ、何やら面白いことになってるらしーい…とからしくないとかで。
まあBRUT○Sは関係ないんだけど笑、4年前に台湾で出会ったおじさん(とてもいい人日本人)に、長濱でも行く〜?(しゃくれてない)って提言されましてね。
長濱にはちょっと有名な教会がやってるマッサージ屋さんがあって、前行ったら良かったとのことで。おじさんとおばさん二人、玉里からチャリで峠を一つ越えて行ってまいりました。とても楽しかったのでご報告したい次第です!٩( ‘ω’ )و
長濱ってどんなとこ?
長濱は台東県の北に位置する人口7000人弱の小さな街。台湾の東海岸沿いにあり、美味しい飛魚が獲れ、また米どころでもあるとか。
台東県の海の美しい青は台東ブルーと呼ばれ(知らんけど)、美しく牧歌的な雰囲気を味わいに都市部からもたくさん…来るのかなあ?笑 あんまり来ないんじゃないかと思います。台中のシティガールに長濱行くって言っても反応はイマイチだったしな。笑 マイナーでローカルなのがお好きな方向きの予感。笑
隣の成功(チェンゴン)など、台東の近所の街は良い波が立つとかでサーフスポットになっておるのですが、長濱の波は穏やか。非サーファーがチルできる海となってございます。
我々は花蓮県玉里におったゆえ、両者を隔てる海岸山脈を越えて行かねばなりません。
玉里から長濱までは約31km、超える峠の海抜高度は375m。チャリで。
結構しんどそうです…( ・∇・;)ゴクリ。笑
長濱でも行く〜?
というわけでサイクリング当日。
台東県は鹿野から電車でやってくるおじさん(50)と玉里のコーヒー屋で落ち合い、1…2?ヶ月ぶりの再会にカフェラテで乾杯。彼とは前回の訪台時も台東周辺で遊んでたのです。お互いの土産話も程々に、おじさんは宿へチェックイン、宿を経営しているチャリ屋さんでチャリをレンタル。
ちょっとお天道様のやる気が出過ぎていたので、Tシャツ短パンだった私は日焼け…すなわち数年後のシミそばかすを恐れ、彼がチェックインしている間に長袖長ズボンに着替えて参りました(暑そう)。元気なお姉さんに2台のチャリを借りて出発です。
れっつごー。
あの白い雲が覆うのが海岸山脈。我々が本日越えるべき相手である。
国道30号線を東に参りますと安通温泉というのがあって、温泉旅館がちらほら。
温泉を越えるとすーぐ海岸山脈が顔を出します。そして高まる斜度。スイスイ行く車が妬ましい…こともない。景色をゆっくり楽しめるからね。…汗だくと引き換えに!
ゆっくりおじさん(名詞)を待つ間たびたび癒されるフラワーたち。かわよ( ^ω^ )
うはぁ〜。雲と山すんげー。
玉里や池上から眺めてた時も思ったけど、海岸山脈は雲を被りやすいんだね、海近いもんね。
たけのこが獲れるらしい!檳榔(噛みタバコ)の木もたくさん生えてたから檳榔も売ってた。
うわあーやっとトンネルだあーここまで2時間弱。おばさんとおじさん頑張りました。
今から下る坂道は帰り登るってことなんだよなー。ってこれから下る時に何回も考えることになります。
うちのおじさんが追いついたので、いざ、トンネルくぐりますっ!
2km弱ある玉長隧道(トンネル)。ちょっと登ってあと下り。下りは体重の関係でおじさんの方が速い。笑 「抜かしちゃう!抜かしちゃう!」って言いながら抜かしていかれました。可愛い。笑
トンネルを越えていよいよ爽快な下りが始まるっす!
40km /h後半で爆走しております。しかも海がちらほら見えてくるので最高です。
あははははははーーー!!って叫んでました。ジェットコースターとか絶叫系乗ると爆笑するわたしの恥ずかしい癖。楽しい証拠です。
わああ、ブレーキぃぃぃぃぃ!!!綺麗いいいいあははははぁああ〜〜(笑ってる)
ふう〜最高でござんした。ええ、なんか海、の、色!
二色やん…これが噂に聞く台東ブルー。
ほわあ…!綺麗!
でもチャリを止めて海を眺めることはしない現実的なおばさんたち。なぜならキンッキンに冷えてやがるビールを求める気持ちが溢れ出してきたから。
やれこの辺は店がなさそうだ、やれ長濱までは長い、檳榔の店で売ってることもあるから注視していこうなどの、頭の中がビールでいっぱいの会話を繰り広げる我々。これぞ中年。
目の前を流れていく美しい海岸には見惚れつつ、しっかりとビールに向けてペダルを踏み込む我々なのであった。
これ写真で見ると普通の海岸やんって思うと思いますけど、車でも徒歩でもないチャリだからこその良さがありますわ。バイクでもいいと思う。程よいスピードで流れていく海岸の風景、程よい潮風と波の音。海岸線は凹凸があるので遠くに見える陸地がまた立体感を生んで旅感が出ます。
めっちゃ良い。
坂を下りきってから11km、海岸沿いを進み、14時頃やっと長濱の中心部に到着。
結局道中でキンキンのおビールにはありつけなかった我々はギラギラした目つきでビールと飯屋を探します。スーパーを見つけたのでビール売り場へ直行!!スーパー涼しい〜(;▽;)
やっとありついたビールだというのに、まあなんという味気のない写真でしょう。まさに一口目の喉越しに全集中している結果ですね!(言い訳が上手だこと)
メシハンター(自称)のわたしの鼻が嗅ぎつけたこちらのご飯やさんでランチです。このくたびれた感じ(失礼)が最高。
外国人にはありがたい注文票。
この小汚い感じ(失礼)が期待を高まらせる…!一人で切り盛りしてたおばちゃんもめっちゃいい人!
牛肉麺と海老炒麺をシェア。たまごスープも。我が目に狂いなし…ッ!うまあ。( ´ ▽ ` )
客が引いたらTV みるおばちゃんのこの感じも最高っす。見て?あの椅子の汚れ具合。どんだけ掃除してねえ…長い間お客さんのお腹を満たし続けてきたのか…歴史の長さを感じますよね。下手に小綺麗におしゃれにしている店より、こういう小汚い(失礼)店が間違いない(可能性が高い)のは台湾の常。…たまにガチで小汚いだけの店もあるけれど。笑
美味しいご飯食べて、マッサージに向かう途中、お茶を求めてこちらのお茶屋さんへ。5月の初めは梅のシーズンらしく、道端でも籠に並べて干しているのは見かけていたのですが、
お店に来ていたおばさまと話していると、「今は梅のシーズンだから、梅子緑茶がオススメよ!」とのこと。お店で砂糖漬けにしているものを試食させてもらうと、めちゃめちゃ美味しい!程よく甘酸っぱくてちょっとトロピカル♪( ´▽`)そのままそのおばさまが梅子緑茶をご馳走してくださいました!むっちゃええ人…。
飲みかけ(飲み終わっとるやん)で申し訳ないんですけど、梅を見せたいということで。笑
普通のドリンクスタンドでも、梅子緑茶ってあるんですけど、全然別物。普通は砂糖漬けをドライしたものを使ってて(多分)酸味が強く風味も薄いんですが、ここのは生のものを使っていてすごくおいしかった。このまま食べれます!シーズンなのでない時期もあると思いますが、見つけたらマストです!( ^ω^ )
さ、美味しいお茶も買っていざマッサージされに向かったのがこちら、長浜天主堂 呉若石神父足部健康駅站。
元々ここにあった教会の神父さんが資金調達のために始めたマッサージが好評で好評で、っていうマッサージ屋さん。なので、敷地内にはもちろん教会も。も、っていうか教会だしこっちがメインなんだろうけど、マッサージスペースの方が敷地面積は広かった。笑
台湾南部はオランダに統治されていた時代があって(1624ー1662)、キリスト教はその間に原住民に布教されたのよね。ここ長濱も当時の統治区域だったのです。南部は台北に比べて古い教会が多い気がするのはわたしだけかしら。
ちなみに台湾はオランダ語でFormosa(美しい)と呼ばれていたこともあるらしく、高雄のMRT美麗島駅の英訳がFormosaなのはその名残、とわたしは踏んでいる。(踏んでいるだけで、確証はない。笑)
マッサージは右奥のオープンスペースで受けます。左側の茶色い扉の奥で受付。中はちょっとしたお土産コーナーになっています。待ち時間を伝えられるのでそれまで待機。料金は40分600元。外左側にはお手洗いもあります。
可愛いニャーもいます( ^ω^ )
マッサージコーナーは写真NGなのでお見せできないのが残念ですが、ベテランマッサージ師のおばちゃんたちにゴリゴリされてスッキリ。「アンタ肩が悪いわ。喉もね、胃も悪いわね。」みたいなことを助言してくださいますが、悪いところを聞いたとて、どう対処すればいいのかはわかりません。笑 通うしかないのか…?笑 いやはやとっても痛気持ちよく毒素抜いてもらいました。
さ、大満足で長濱を去ります。飯食ってお茶飲んでマッサージしてもらっただけだけど、良い時間を過ごしました。ちなみにBRUT○Sで紹介されているカフェやフレンチなどおしゃれなお店は半分くらい郊外にあります。来た道にあったものもありましたが、今回はコーヒーよりビールだったということで…笑
この辺で長濱で寄ったとこまとめときますね。ご興味あれば…。
17時。さ、行きよりきついであろう帰路です!気合い入れていきましょ〜!
相変わらず雲を被っている海岸山脈。と、水田。
遠くの山うつくしいです。
百合の中の速度制限標識和む…速度守るしかない。
頑張るおじさんを高見の見物。(言い方)
限界を迎えたおじさん。可哀想に、足を攣っています…( ;∀;)
かく言うわたしもこの有様。徒歩と変わらぬ。笑 しんど〜い( ^ω^ )
フォトスポットには目もくれぬ我々中年コンビ。必死である。
なんとか無事にトンネルを越え、日がくれるギリギリの薄暗闇の坂道を爆走して下りてきた我々。行き同様爽快でしたが暗いので若干の恐怖。あとチャリのライトがつかなくて、って言うかボタン押してないとつかなくて、iPhoneのライトで対向車に存在を伝える帰路でした。笑
19時。無事に玉里に着いて、チャリを返還。なんとチャリ代は100元!
ク ソ 安 い…。
おじさんがチャリ屋さんの経営するairbnbを利用したのでその割引だと思いますが、宿の違うわたしにとってはただただお得だった。ありがとうおじさん!ありがとうチャリ屋さん!
そしてそのへんのご飯やさんで祝杯をあげ、本日の峠越えサイクリングを締めた我々。ご飯やさんで米農家のおっさんに馬祖元尊というアルコール47度のクソアルコールな酒片手に絡まれたのも、いい思い出です。笑
おじさんは翌日台北に向かうのでしばしお別れとなりますが、まあいつかどこかでまた会うでしょう。…パラグアイとかで?偶然同じタイミングで台湾にいて、また遊べて楽しかったです。久しぶりに日本語で会話するのも、長期旅行(今回は長期ではないけど)では新鮮でありがたいもの。
今回の長濱サイクリングも、自分一人だったら選んでない選択肢。基本的に一人で好きな時に好きなところに行くのが好きなわたしですが、こうやってたまに人の旅の仕方に触れると、自分とは違う視点での遊びが見つかるのですごく面白い。ほんと感謝です( ^ω^ )
というわけで、長濱峠越えサイクリングはこれにて幕。疲れたけど心地よい疲れ。楽しかった〜。
興味のある方いましたらぜひ。かなりマイナーですがおすすめです!チャリじゃなくても、バイクでも最高だと思います!
では今日も読んでくれてありがとうございました謝拉〜!またお会いしましょう再会(さいちぇん)!
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