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さら〜む!こんにちは!
いやはやジョージアのこと書かせてもらって息抜きができました。キルギスの話に戻ろうと思います。またジョージア記事書くかもしれませんが、その時は察していただけると助かります。笑
今日はぐるりイシククルの続き。カラコルでは結局アルティンアラシャン含め6泊いたしました。涼しくて快適だったカラコルを離れ、南の湖畔のまち、カジサイへと参ります。

2025.8.6-7の話です。

カラコルからカジサイ
南バスステーション
カラコルからバリクチやボコンバエバ方面に行くマルシュは南バスステーションで発着しています。わたしたちの目的地カジサイまではボコンバエバ行きのマルシュに乗って途中下車。その南バスステーションがこちらです。

なんもねえ。
すごい…ベンチも陽よけもなんもねえな。笑 バスステーションと呼ばず、マルシュ乗り場と改名してほしいレベル。ある種の物悲しさがあって好きではある。笑
というわけでただの広場にマルシュが停まってるだけなので、しかももしちょうど出発したところに到着してマルシュ一台もいなかったら…とても不安になりますが、大丈夫です。あってます。笑 奥の赤いマルシュのドライバーっぽい人に聞いたら合ってました。ちゃんとボコンバエバ行き。
でもお客さんが全然いなくて50分待って出発しました。
マルシュに揺られる
カラコルは山の方で、湖が見えなかったので久しぶりのイシク・クル湖です。

この日は天気も良くて湖が一層うつくしかったです。

南岸には入江が何ヶ所かあって、湖面が穏やかで人もまばらで良さそうでした。(プライベートビーチかも)
2時間ほどでカジサイに到着。国道から南に歩いて宿に無事チェックイン。
カジサイのビーチ

宿に荷物を置いたらカジサイのビーチを見に行きます。サンドイッチとおやつ、レモネードを買って。
ビーチは結構人がいて賑わっていました。人は多いけど、ビーチが広いので窮屈な感じはしなかったです。それでもわたしたちは静かな方が好きなので、ビーチパラソルやユルトの並ぶ賑やかエリアからは距離をとって、端っこの方でゆっくり過ごしました。細かい砂のビーチではないので、何か敷くものがあるといいかもしれません。北側にいた時より晴れていて気持ちよかったです!


ビーチでのんびりした後は、その辺のレストランで夕食を食べました。何軒かレストランがあるんですが、看板も出して電飾もピカピカしててやってる風な装いなのに、「今やってません」とのことでした。なぜ笑
3軒目でやっと入店。観光地価格かなと思ったけど、ラグマンが340ソム(≒¥600)でしっかり観光地価格笑、チャージ料も20ソムかかりました。 普通に美味しかったけど、明日からは自動的に自炊になります。笑
カジサイの宿 Eco house summer garden


カジサイの町よりは手前だけど、国道からは少し歩く。民家の一角をゲストハウスにしている感じ。広いお庭には果樹が植わり、ニワトリが歩き、とてものどか。建物は古いけど、まずまず綺麗にされています。
宿のあれこれ (クリックしてOPEN↓)
| 宿泊日 | 2025.8.6-7 |
| 部屋の種類 | ツイン |
| 料金 | 1,070ソム(≒¥1,900) |
| 清潔さ | まずまず |
| キッチン / 冷蔵庫 | ないけどナイフなどは貸してくれる/あり |
| スタッフ | 親切。キルギス語・ロシア語 英語は要翻訳アプリ |
| 立地 | 国道から少し(?)奥の住宅地 |
| トイレ / シャワー | 和式 / シャワーと同室 |
| タオル | なし |
| ロッカー | なし |
| 空調 | なし |
| 洗濯 | 手洗い可・庭に物干しあり |
| Wi-Fi | OK |
| 特記 | 土禁 / 朝食350ソム(≒¥600) |


翌朝は宿の朝食をいただきました。自家製ヴァレーニエ(ロシアのジャム)とクレープが美味しかった〜。お腹いっぱいにして、スカスカ渓谷に出かけます!
スカスカ渓谷
スカスカ渓谷は、キルギスのグランドキャニオン!と言われているらしい、奇岩の渓谷。カジサイからは約16km東に位置しています。南岸の大きな町ボコンバエバからだともう少し時間がかかるので、ボコンバエバにこだわりがなければもう少し東寄りのまち、トンとかカジサイ、タムガとかに拠点をとると近いですね。
アクセス
カジサイやボコンバエバからスカスカ渓谷行きの公共交通機関はなく、カラコル方面行きのマルシュを捕まえて途中下車という方法がスタンダードです。
ボコンバエバからはカラコル行きの始発があるので乗りやすいと思いますが、カジサイからだとボコンバエバの方からくるマルシュに空きがなければ次を待つしかありません。うまく乗れなかったらタクシーかヒッチハイク。
カラコルからボコンバエバ行きを途中下車する手もありっちゃあり。荷物問題を解決すればルート的には効率的です。
渓谷は日差しが強くて暑いので、バックパックを背負って歩くのはきついし、スーツケースコロコロは控えめに言って地獄。渓谷入り口付近にあるレストランで預かってもらえれば可能だと思います。
後はツアーで来てる集団が多かったので、カラコルとかボコンバエバなどの大きなまちではツアーやってるのかもしれません。一番楽ちんかも。

わたしたちはタクシーというか、カラコルに戻るついでにお小遣い稼ぎをしたかったおじさんが声をかけてきて、マルシュもしばらく来なかったから乗せてもらいました(乗ってあげました笑)。
見通しの良い道路っていうのと、キルギス人ぶっ飛ばすから16km、10分かからずに着いた。笑
あんまり飛ばすからおじさんに「ねえ!110km /hでてるよ!」っていったけど、「Oh〜見えないよ〜」って目瞑って笑ってた。笑 前見て。笑
ついた


ここがスカスカ渓谷への入り口。「ここからは歩いていきな」とわたしたちを降ろして、おじさんはカラコルへぶっ飛ばして行きました。笑
スカスカ渓谷へは右の道を進んで行きます。ちょっと進むと料金所があり、若い兄ちゃんが集金している。こんなクソ暑いへんぴなところで一日集金とはご苦労ですね。「はばグッデイ」と言ってくれたが、「あなたも!」と力強く伝えておいた。
歩く

しばらく…っていうか40分こういう道を歩きました。…40分!!
まじ水と日焼け止めとサングラス忘れないでくださいね。できれば日傘も。

こんなんなので。
まじクソ暑かった。日陰がなく逃げ場がないので日傘なかったら死んでた(気持ちが)。しかも車通るたびに土煙が舞うのと、乗客に「この貧乏人が」と蔑んだ目で見られるので大変だった。(被害妄想)笑

でも自分の足で歩かないと、荒野に力強く咲く花のうつくしさはわからないのだ!(負け惜しみ)
ついた2


おお…なんか着いたぞ!(満身創痍)
めちゃめちゃツーリスティックだ!笑 なんか悔しい!あんなに歩いたんだからもっと世界の果て感をくれ!笑

おお…

これは…

なかなか…

…の渓谷ダア。
そんなことより(そんなことより!?)

トカゲが可愛い。
しばらく観察したり追っかけ回したりして楽しんだ(かわいそう)。あと、




蟻地獄に蟻を落として観察したり(ひどい)、不思議な植物たちを観察したり、

おそるおそる降りてくる人間の観察もした。笑
渓谷も素晴らしかったけど、生き物観察が楽しかったですね。
なんというか正直ここでは、己の感動の閾値が上がっていることをまた実感してしまったのであった。

終わりに説明することじゃないかもしれないけど、スカスカ渓谷には伝説があります。
大昔、美しい人間の娘にめっちゃ一目惚れしてめっちゃ振られた竜の陰湿な仕返しの伝説なんですけどね。
振られた仕返しに魔法で村の井戸水を溢れ返させるんですが、村人はこれを金の蓋で井戸を覆うことで洪水を回避(なにその蓋すごい)。その竜を振った張本人の美人さんがある日、金の蓋を閉め忘れちゃって水が溢れ返りまくり、水が溜まりに溜まって現在のイシク・クル湖になったということです。
村は水没(湖の底には実際集落の遺跡がある)、美人さんもお陀仏(であろう)。そして竜はその湖の美しさに圧倒されて今のスカスカ渓谷の場所に横たわり、石となり永遠に見守ることにしたんだそうです。

なんて悲劇だよ。お前(美人さん)が蓋忘れんなよ。笑 そして世界の竜は美しい人間の娘に恋しがちすぎんか。美しい竜(メス)にモテないからって、体格差考えてよ。濃厚なキッスとかできないわよ。笑
というわけで、この渓谷は長い年月をかけて風や水などによって形成されたものだそうです。笑 悠久の時と、陰湿な竜に想いを馳せるにはいいかもしれません。
余談すぎますが、わたしの脳内では常時ファイナルファンタジー9のメインテーマが流れていました。ウイユヴェール感ありませんか。笑 ちなみにトカゲ追っかけてる時はポケモン(赤緑)のバトルミュージック(VS 野生ポケモン)。
ババアじゃねえか!赤緑って昭和何年生まれだよ!
60年生まれだよ!笑
まじのババアじゃねえか!!
というわけでスカスカ渓谷で生き物観察を満喫した我々は帰路につくことにした。
楽しかった。笑
スカスカの近所の湖畔で遊ぶ

再度カピカピの道のりを歩くこと40分。国道に出た我々はカジサイに帰るべく、湖を眺めながら向こうから来る車を見定めていたんだが、なんかこの辺人いなくて良くね?ってなって、気づいたらヒッチハイク放り出して湖畔で遊んでた。笑

この辺りはビーチとしては整備されてないけど、その分人がいなくて静か。水も気のせいか透明度が高い気がする。せっかくなので私も重い腰を上げ、人もいないので濡れてもいい短パンと露出狂に見えない健康的なブラジャー(?)で、イシククルに初めて全身入水!
おおお…。気持ちいい!
結構すぐ深くなるので、必死の犬かきでパチャパチャ。楽しい!
いっぱい泳いで、濡れたものを天日干しして、まったりして、満足。
2時間くらいをビーチで過ごして、お腹も空いたので今度こそ帰ります!
帰る
帰りのマルシュは全然止まってくれなくてなかなか難航しそうだったけど、15分くらいして乗用車が止まってくれて、相乗りで乗せてくれました。乗る時料金交渉はしなかったんだけど、200ソムだけそっと渡したら「どーも」って感じで颯爽と走り去っていった兄ちゃん。ありがとう。
無事にカジサイに到着。レストランは高いのと、ちょっと手持ちの現金がギリギリで貧乏なので、商店で晩御飯にサラミとチーズとパンなど買って帰る。泳いでお腹すいたのにお腹いっぱいにできないつらみ…貧乏ってつらい。笑 でもめっちゃ美味しかった。

というわけで以上スカスカ渓谷で生き物観察して、湖で泳いできた話でした。
次回はビシュケクに帰って久々の暑さにうなだれて、キルギス南の街オシュにいく話!
読んでくれてありがとうございました!ラフメット!
またね。

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