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ガウマルジョバ!こんにちは!
現在ジョージアはクタイシという街に沈没中。こちらもすっかり秋の雰囲気で、涼しいのと人とあまり関わらないのをいいことに、毎日シャワーを浴びるのをやめたわたしです。(汚)
さて、2025年7月から約4ヶ月中央アジアとコーカサスを旅をしてきたわたくしですが、この辺りを旅するのにあたり、便利な…というか必須のアプリがあることに軽い懸念を抱いております。
と言いますのも、これは知らなかったらちょっと大変かもというシーンも多かったので、僭越ながらここに紹介させていただきたい所存。ま、必須のものはそんなに多くないんですけどね。
また、以前までは謎に包まれ難易度が高いと旅人界隈でも有名だった中央アジアですが、ここ数年は訪れる邦人も多い印象を受けましたし、旅行はなんならしやすい方ではないかと思います。これは需要があるのではと思い、筆を取る次第です。どうぞよろしくお願いします。
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地図・移動関係
まず最初に述べておかなければならないのは、中央アジア・コーカサスでは最強MapアプリGoogleMapがポンコツ化するということ。
加えて両地域では移動手段として、マルシュルートカというミニバスが市バスよりも主流なことが多く、その複雑な路線を網羅することはポンコツ化したGoogleMapには到底無理だということ。
現地ではGoogleMapではなく以下のマップアプリを使用している民が多いが、2GISは我々日本の民が現地に赴いてからインストールしようとすると、「で、できない…ぴえん」状態になることがあるので各項で解説する。
1. YandexMaps
ロシアの大手Mapアプリ。旧ソ連圏ではGoogleMapよりも精度の高い迷子防止アプリとして有名。ただ精度が高いのは旧ソ連圏の一部のみで、そのほかの地域ではかなりポンコツになる。
ホーム(旧ソ連圏)ではかなり詳細な道案内ができ、情報も多く大変便利。地域は限られるがGoogleMapのストリートビューみたいなこともできる。街の規模にもよるが、このアプリを使えばバスはもちろんマルシュルートカも地元の民のごとく乗りこなすことができるだろう。
マップを事前にDLしておけばオフラインでも地図の閲覧はできるが、経路検索にはインターネット回線が必要。走行中のバスの位置がリアルタイムで把握できる機能もある(要ネット)。
私はキルギス、ウズベキスタン、タジキスタン、アゼルバイジャン、ジョージア、アルメニアで使用したが、いずれの国でもこのアプリのおかげで迷子にならずに済んだといえるし、美味しそうなご飯屋さんを見つけるのにも一役買っていただいた。


左:GoogleMap同様の道案内に加え、後述するタクシー配車アプリYandexGoとも連携できる仕様になっている。タクシーのアイコンの横に「24500sum」と表示されているのはYandexGoで配車した場合の料金である。タップすればYandex Goのアプリに移行しそのままオファーすることができる(YandexGoをインストール済みであれば)。
右:Bus○(バスの番号)と入力すると、そのバスの始発〜終点のルートが表示される機能もあって地味に便利。間違ってることもある。笑
導入時の注意
YandexMapsのインストールは特に特別な操作をしなくても可能だが、アカウント登録が必要になる。登録しなくても使えるは使えるのだが、地図上にピンを立てられなかったり、YandexGoの利用ができなかったりするので恩恵を一部受け損ねるだろう。
登録にはSMS認証が必要になる。日本にいるうちにインストールして登録を済ませるのが一番だが、し忘れた場合現地でSMSを受け取れる手段を持たなくてはならないということを頭に入れておこう。
2. 2GIS

わたしは使ったことがないので、以下隣で使っていた人の感想を綴る。
2GISもかなり精密で便利な地図アプリであるが(Yandexよりも?)、こちらは事前にMAPをDLしておけばオフラインでも経路検索が可能。またYandexGoとの連携もできる。ただ表記がロシア語であることが多いため(英語表記も混在)、ロシア語を解さない場合ちょっと使い勝手が悪そうだ。全て英語表記に変更することができるのかは不明だが、旧ソ連国以外でも使える国があるらしいのでもしかしたらできる…ようになるかも?
2GISのダウンロードについて
2GISは通常の方法だとインストールすることができない。ロシアのアプリなので、制裁の関係なのかインストールの制限があるよう。(なぜYandexは大丈夫なのかはわからない。)
わたしはキルギスでアプリの存在を知り、インストールしようとしたがApp Storeにも出てこず不可能だった。ネットで調べると、渡航後はインストールできないので母国にいるうちにインストールするべし、とのご意見を散見したので日本ではできると思っていたが、最近日本にいる友人にDLを試みるよう頼んだところ、結果はキルギスでのそれと同様だったとのこと。
なので、2025年11月現在は現地でも日本でもインストールできないようだ。
通常の方法だとね。
以下ちょっと面倒だが渡航後にインストールする方法を記す。
渡航後にインストールする方法(もう持ってる人は読まなくていい)
iPhoneユーザー限定の話になってしまうんだが、どうやらApple accountの居住地がアプリの有効地域(中央アジアやコーカサスなど)であればインストールできるようだ。以下ふた通りのやり方がある。(当方iPhoneユーザーのためAndroidのやり方はわからんが、Androidユーザーも読めばピンとくるものがあるかも?)
①Apple Accountの居住地を中央アジアかコーカサスの国にする(各種サブスクに解約などの影響あるかも)
②居住地が中央アジアかコーカサスの国の新しいアカウントを作ってインストールする。
両者インストールするときだけ居住地が変更されていれば良いので、インストールされたら元の居住地・アカウントに戻してOK。Apple Accountのいじり方は各自でググること。
なお、渡航前に(日本にいる状態で)上記方法でインストールできるかどうかは未確認。暇のある方は試してみてもいいかも。
というわけで面倒だがインストールは不可能ではないので、興味のある人は試してみるといいだろう。まあYandexMapsだけでも困ることなく別に快適だったので、めんどいのがめんどかったらしなくてもいいと思う。現地でインターネット環境を得る予定のないひとは頑張ってインストールしよう。
3. MAPS.ME / OrganicMap
言わずと知れたオフライン地図アプリ。中央アジア・コーカサスのみならず、ヒマラヤの山奥のほっそい生活路まで網羅してている。他の地図アプリに比べると情報の比重が偏っているが、山歩きに強いのと、検索した経路の高低差がわかるという点で愛用するハイカーも多い。
公共交通機関の経路検索には弱いので普通の旅行でこれ一つだと心許ないが、オフラインでも使用可能という強みがあるので、他の地図と併用することで安心材料となることだろう。
最近Organic Mapsという上位互換なのかわからんが、もうちょっと使いやすいバージョンがリリースされたのでこちらもおすすめ。
4. YandexGo
同地域のUberとかDiDiみたいなタクシー配車アプリ。先述のYandex Mapsや2GISと連携して使うことができる。タジキスタンでは使えない。
直接捕まえるタクシーよりかなり安くて便利。クレジットカードを登録して支払うので楽ちん。それゆえのトラブルもあるようだが、当アプリのサポートはしっかりしていて頼りになるそうなので、トラブルにあった場合は速攻で連絡してみるといいだろう。
ドライバーが登録制なので安心ではあるが、ジョージアではそれでもドライバーによる女性客へのセクハラ?的事件もあったようなので、ジョージアに限らず女性一人で利用の際は気を付けてほしい。
コミュニケーション系
1. Yandex translate
中央アジア・コーカサスは英語よりもロシア語話者が多いので、ロシア語に強い翻訳アプリの方がいい印象(根拠はない)。Google翻訳でもいいのだが、比べるとなんか微妙に違ったりする。どんな違いかはわからないのだけど、なんとなくYandexの方がよく通じてるような気もしないでもない。
ま、Googleでもいいと思いますよ。笑
2. WhatsApp
基本のやつすぎて申し訳ないんですが。
海外の人だいたいこれ使ってる。現地の人と文字で連絡取りたい時はこれを使うことが多いので持っておいて損はない。
例えばスタッフが常在していない宿では「わかんないことあったらここに連絡してね」と連絡手段になっていたり、GoogleMapで見つけた斡旋・公式サイトを持たないお店(宿とか旅行代理店とか)への連絡手段になったりする。
SMS認証が必要なので渡航前に登録しておくと楽ちん。
各国交通系アプリ
中央アジアやコーカサスはマルシュルートカの利用が多く、鉄道はあまり発達していないがある国はある。そして以下予約サイトを利用していると、使いにくさ世界一と名高い(わたし調べ)インドのあのオンライン予約サイトの複雑さはなんだったんだあああ!と再度腹が立ってくるのであった。インド人賢いはずなのに、なぜももっと使いやすくしないのだろうか。
ウズベキスタン / Uzrailways tickets
鉄道予約サイト
アゼルバイジャン / Biletim
バス予約サイト
ジョージア / Georgian railway
鉄道予約サイト
アルメニア / Tellcell Wallet
2025年11月現在、アルメニアの首都エレバンでは公共交通機関は現金での支払いを受け付けていない。クレカ支払いOKとのお達しはあったそうだが、実際海外発行のわたしのクレカは弾かれた。ICカードを買うか(実質1枚350ドラム/140円)、アプリ登録する以外に市バスやマルシュ、メトロに乗る手段がない(鬼)。詳しくはまた別の記事で書こう。
そのアプリである。笑
ハイキング系
1. AllTrails
YAMAPの全世界版みたいなハイキングマップアプリ。世界のさまざまなトレッキングコースを紹介している。オフラインマップなど便利機能は要課金。
2. HIKEArmenia
アルメニアのハイキングマップアプリ。わたしは出国直前に知ったので使用はしていないが(悔しい)、色々いじっていると「アルメニアって結構ハイキングコースあるんですね。」ってなる。季節が良ければトレッキングしたかった。
アプリじゃないけど有益なサイト
1. Caravanistan
全て英語のサイトだが、詳細な情報が整理されているのでとても重宝した。歴史から移動情報、おすすめの宿まで記載あり!
2. スタン系男子さんのブログ
中央アジア、特にウズベキスタンに関してはこの方のブログの右に出る者はいないのではないだろうか。というくらいディープな情報を発信されている。わたしも大変お世話になりました。WEB版地球の歩き方にも執筆されていて、ウズベキスタン愛がとどまることを知りません。最近は書籍も販売開始したそうで、そちらも大変興味深いです。
ブログリンクを貼っていいのかちょっとわからなかったので(ブログ初心者)ここには貼りませんが、「スタン系男子」でググったらヒットすると思います。
まとめ

以上細かすぎる中央アジア・コーカサス旅行で便利アプリ紹介でした。
細かすぎたかどうかはわかりませんが、どれかひとつでもどなたの旅でお役に立てたら幸いです。
読んでくださりありがとうございました!



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