ナマステ!こんにちは!
さ、今日もサクサクエベレストの話していきます!
去る2023年10月に19日間かけてエベレスト街道でトレッキングを敢行して参ったわたくし。クラシックルートのジリからスタートし、3パス、EBC、ゴーキョを歩いてきました。これから行きたいという方の参考になればと、その色々を紹介していきたい所存。
今回は全員が行く前に悩むであろう装備・持ち物編です。わたしもめっちゃ悩んで禿げるかと思った。でも最終的に「ええいままよ!」で出発してなんとかなったので、禿げるだけ無駄(禿げてない)。 何か足りなくても、大抵のものはクソ高いけど途中で買えますので、気楽にいきましょう。
基本まとめはこちらから。
※2023年の情報、且つ素人まとめですので、実際に行かれる際はまともなところ(?)で情報収集してから行かれてくださいね。 特に数字は変動する可能性がありますので目安程度にしていただき、最新の情報をチェックしてください。
参考動画のご用意あります、ええ。
ざっくり持ち物
ざっくりとした持ち物紹介。〈 〉内はわたしが持っていったものとその下に解説。わたしは削れるものは削りたい、UL気味の重いのだるい系ハイカーなので、そういう仕様になっております。気温に関するものは10月の感想であることを考慮してくださいね。
ないと死ぬかもしれない(人としての尊厳や精神や肌などの死も含む)やつ
ザック
自分で荷物を背負っている人はだいたい40〜60Lのザックの人が多かった。時折80Lのでっかいの背負ってる人も見ましたが…ポーターじゃないですよ? ポーター利用のトレッカーは20〜30Lくらいのデイパックが多かったように記憶。
〈 2400 Windrider / Hyperlite Mountain Gear 〉
荷物は水以外でおよそ8kg(撮影機材込み)でしたが、19日間背負っても肩や腰の故障なく快適に歩けた。容量もゆとりあり、多分40L以上入る。完全防水じゃないけど、DCFのハイブリッド素材を使っていてだいぶ水に強いのでカバーいらず。
トレッキングシューズ
他のトレッカーのお足元は、ガッツリハイカットの登山靴や軽量のトレランシューズなど。ポーターは普通のナイキ(偽?)のスニーカーやサンダルも多かったですが、彼らは超人ですので決して真似しませんよう。笑 履き慣れた、ちゃんとした靴をご用意ください。
〈 LOAN PEAK 6 / ALTRA 〉
ALTRAの代表的なトレランシューズ。超よかった。歩きやすく、軽く、乾きやすい。サンダル持ってかなかったけど、横幅が広いので靴紐を緩めれば宿でもリラックスモード。
日本の山ではSalomon のspeed crossを履くことが多いのですが、EBCではそこまで険しいトレイルがないので、LOAN PEAKのベアフットで十分でした。数日〜10何日履くので、ギュッと履く靴はだるい。(個人の意見です)
メリノウールのトップス
ご存知メリノウールは消臭効果に優れ、温度・湿度の調節も得意。ロングトレイル、しかも陽の差すナムチェ以南から雪山地帯までと、幅広い気温帯を行くEBCではとても重宝しました。速乾ではないですがコットンよりは乾き早いのでおすすめ。汗かくと速乾の化繊もいいけど、洗濯毎日できないし消臭や着心地も重要。ま、好きなもの着たらいいと思いますけど。
〈 100% Merino Light Crew Neck / 山と道 〉
半袖とロンT1枚ずつで回した。13日間シャワー入んなかったけど(汚な)全然臭くなかった(個人の感想です。他人が嗅いだら激臭振り撒き散らかしてたかも。笑 あと体は拭いてた)。
靴下
わたしは短パンで歩く時間が長く、靴下もくるぶしカットのものだったので、当然ながら足首の肌が乾燥や砂埃でしっかりダメージを受けました。笑 靴下はくるぶしより上のカットのものをおすすめします。ビーサン持ってく人は親指分かれるやつがいいですね。
〈 ZEN SOCKS ”HIKE&RUN” / HIKER TRASH 〉
80%メリノウール。2足で履き回したけど臭くなんなかった(これも個人の感想です)。カラビナ通す穴があいているので、洗ってザックにつけて歩きながら乾かせる。爪が伸びて指先ちょっと穴空いたけど、踵とか足裏は無傷。厚手ではないので、ゴラクシェプとか寒いところでは寝る時は指先が寒く、2枚重ねて履いて寝た(過圧迫に注意)。冷え性の人はもう少し厚手か、保温用の靴下あってもいいかも。
レインコート
2023年は雨季が少し長引いたようだった。10月に入っても時々雨に降られることがあり、ナムチェ以南で2、3回着たと思う。雨季乾季関係なく山では必携。
〈 UL All-weather Long Foody / 山と道〉
130g(size S)と超軽量。短パン族に愛されるレインコート。通気性がめちゃめちゃ高くて、雨降ってなくても着てられるので、止んだけどまた降りそうだなって時とか着っぱなしでOK。楽ちん。
防寒着・手袋・ネックウォーマー
ゴラクシェプでわたしが確認した室内の最低気温は−7℃(朝5時くらい)。あの辺は日中でも気温は0℃〜一桁。でも暖かいエリアだと20℃くらいと、寒暖差のあるトレイルなので、レイヤーで調節できるように備えるべし。日中は歩いて暖かくても夜の宿はクソ寒いので、持ってる服全部着る勢いで防寒します。ゴラクシェプでは手袋にカイロ入れてはめて寝た。ネックウォーマーは防寒だけじゃなく、紫外線や埃対策にも使えるので、薄いやつでいいのであったら便利。
寝袋
なくても死なないけど、あるといい。ロッジには布団があるが、厚みは宿それぞれ。寒さの感じ方も人それぞれなので一概には言えないが、わたしはあってよかった。寒さ云々もあるが、毎回洗濯していないシーツに直で入るのちょっと抵抗あるし(自分も汚いし)、インナーシーツがわりとしても意味があったかなと。
ただ、寝袋持ってきたけど一回も使わなかったという強者もおりましたので、なんとも個人の好みですかね。わたしは同時期にもう一回行くなら薄くて軽量のダウンのやつ持っていくかな。カトマンズでレンタルも可能。100〜200NRP / 日くらいなので、長く歩くなら買ったほうがストレスなく使える。ナムチェでも借りれるらしいが未確認。
〈 偽THE NORTH FACEの快適温度(?)−5℃の化繊のやつ 2,000NRP 〉
宿の布団と併用。ペラペラで頼りないが雑に扱えるので良き相棒だった。ちなみに−5℃でこれ一枚だと絶対に眠れない。
サングラス・帽子・日焼けどめ
言わずもがな、乙女にとって紫外線対策は必須。乙女じゃなくても。直後と数年後、如実に差が出るザマス。全部カトマンズ、ルクラ、ナムチェでも買えるけど、サングラスは紫外線カット率がよくわからないし、日焼け止めはミルクタイプしかない。
〈 シーザーフリップⅡ(サングラス) / 金子眼鏡 〉
メガネ族には嬉しい跳ね上げクリップタイプの偏光レンズ。UVカット率99.9%以上。跳ね上げている姿は他人から見るとちょっと怪しいが、子どもから爆発的人気を得ることができる。メーカーはSASAMATAさんって鯖江の眼鏡の会社で、厳密には金子眼鏡がフィッティングして外注してるやつっぽい。ちなみにJINSには紫外線や光の量によってカラーが変化するレンズがあるらしいですよ。(感想教えて)
〈 瞬感ミストUV SPF50 PA++++ / Biore 〉
日焼けどめ。ベタベタしないし、スプレータイプで塗りやすいので、ミルクタイプ苦手な人におすすめ。
サブバッグ
宿にメインザックを預けてサクッとハイキングに行く時用に。EBC、カラパタール、チュクンリ、ゴーキョリなどに。1日中歩くような1dayハイキングはないので、ショルダーストラップが紐のような適当なやつでも大丈夫。
〈 Draw Cord Rucksack / Locus gear 〉
シルナイロンの軽量・コンパクトなナップサック。これで十分。
ヘッドライト
宿が停電することもあるし、ソーラー発電のエリアでは照明が点かない時間帯や場所がある。また、早朝から歩く場合にも必要。スマホのフラッシュは電池がもったいないし、片手が塞がるので山歩きには不向き。
〈 TIKKA350 / PETZL 〉
300ルーメンで十分。バッテリーに予備として電池持ってけば完璧。(わたしはバッテリーしか持っていかなかったけど)
ボトル・浄水器・浄水タブレット
トレッキング中の水は、買うか汲むか頂くかして確保する。買う場合は地上で1L 20NRPのペットボトルがナムチェで150NRPくらい。トレイル上には地元民がどこからか引いてきている水道が点々とあり、そこから汲むこともできる。頂く場合は宿のキッチンにお願いする。冷水ならどこでも無料でいただける(はず)。
お湯は高地では有料で、ロブチェでカップのお湯140NRP。水だけならペットボトルでもいいが、お湯をもらうつもりなら耐熱のボトルか魔法瓶の水筒を用意しよう。水道水は浄水した方がいい雰囲気だった。浄水タブレットは50個入り250NRPほど。カトマンズやナムチェの薬局・商店で買える。浄水器はちゃんとしたアウトドアショップならソーヤーとか有名どころが売っている。服はパチモンばかりだが、これは本物だと思う。笑
〈 Vesicle 1L Collapsible bottle / CNOC 〉
折りたためて、軽くて丈夫。ちょっと素材の匂いがするのと、耐熱60℃なので特にお勧めはしないけど、忘れててお湯(たぶん80℃くらい)入れてもらっても大丈夫だった。笑
モバイルバッテリー・充電器
ナムチェの向こう側は充電が有料になるので、モバイルバッテリーは重要アイテムだ。予定期間に合わせた容量のものを。コードは接続端子が何種類かあるやつが楽ちん。新調した場合は行く前にちゃんと充電されるか確認していこう。
〈 ソーラーパネル付きモバイルバッテリー30,000mAh / Compucase Japan〉
スマホ(毎日)とカメラのバッテリー(1回)の充電に利用。ナムチェで充電満タンにしてから3パス一周してナムチェに帰るまで、宿でのチャージはスマホ1回だけで済んだ。513gとクソ重い。ソーラー充電に関してはあまり期待しない方がいい。笑 ワイヤレスチャージも可。
現金・パスポート
道中ATMがある場所は限られています。予算に合わせて十分な現金を。わたしがATMを見かけたのはジリ、ルクラ、ナムチェ、チェプルンだけ。ルクラ〜ナムチェ間には他にも何ヶ所かありそうですが。ゴラクシェプで手書きのATMって看板見たけど当てにしない方が良さそう。レート悪いけどナムチェには両替屋もある。
パスポートはサガルマータ国立公園のゲート(モンジョかルクラ)で登録やチケット購入する時に必要。カトマンズで登録していても、本人確認に求められると思います。たぶん。ちなみに宿のチェックインでは不要。
紙の地図
EBCは人が多いのでそうそう迷ったりしないけど、地図を広げて見るのとスマホで見るのとでは、トレイルの想像の仕方や頭への入り方、ロマン度が全然違う。裏に日記を書くと唯一無二の思い出の地図に…(捨てにくい)。
なんせスマホは電池切れなどで死ぬことがありますので紙持ってた方が◎ スマホの地図はMAPS.MEを使っている人が多かったしおすすめ。EBCだけならYAMAPにも地図あります。クラシックルートの軌跡は見つけられなかったけど、チョラパス、ゴーキョあたりもいく人はAllTrailもいいかも。
オフライン地図、GPSナビ:MAPS.ME
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YAMAP / ヤマップ 登山地図アプリ – 山歩しよう。
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AllTrails: Hike, Bike & Run
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スキンケア用品
乾燥が強いので、特にわたしのようなババアはすぐに肌がパリパリになる。お肌に合ったものを。ボディ用もあるとなお良し。
リップクリーム
ないと唇および鼻の下が荒れ果てる。塗ってても傷になるくらいには荒れるので必携、そして絶対に無くさないように細心の注意を払おう。私はインドのトレッキング(KGL)で無くして死ぬ思いをしたことがある。笑
体拭きシート・メイク落としシート
物理的にシャワーを浴びれる環境だったとしても、寒さと料金の高さで「結構です」ってなるときが来る。いくら寒いエリアでも歩いていれば不感蒸泄もする。是非持っていきましょう。日焼け止めはその日のうちに落としたいので、メイク落としシートも。蛇口が凍って手や顔も洗えないこともあるので、想定した拭きアイテムを、日数分だけ。
〈 クリアシャワーシート / Ag24〉
なんでもいいと思う。笑
シャンプーバー
液体のシャンプー重い。シャンプーバーなら好きな大きさにカットして持っていけるし、ゴミが出ない。道中で使い切りのパックシャンプー・コンディショナーが買えるのでそれでもいいけど。シャワー入る時は着替えとか入れるのにビニール袋、引っかけるのにS字フックかカラビナあると便利。フックないとこもあるから。
〈 ハニー アイ ウォッシュド マイ ヘアー / LUSH 〉
小さいアルミ缶に必要分、石鹸と一緒に入れてた。なんなら洗濯石鹸も固形(ウタマロ)で一緒に入れてた。
トイレットペーパー
ないと尻が拭けない。当然ですが芯は抜いて潰して持ち運ぶと省スペース。1日分くらいをすぐ取り出せるところに入れておけば、野糞の際にいちいちバックパックを開けてゴソゴソする手間も時間も節約でき、一刻を争う緊迫感が少し和らぐ。ペーパーはおそらくゴラクシェプでも買えるが、これも標高と比例して価格が爆上がりするので、せめて安いところで買えるように調整したいところ。うんこの出を調整?…難易度は高い。
薬関係
基本的な痛み止めなどの他に、やはり高山病の予防・治療にダイアモックスは買っていこう。カトマンズの薬局で15錠100円くらい。日本と違い、処方箋なしで購入可能。あとORSの粉とのど飴、抗生剤などがあると安心。詳しくは別記事で。
絆創膏やアルコール綿など基本的なファーストエイドもお忘れなく。
携帯食・おやつ
グラノーラバーとかスニッカーズとか、ハイカロリーおやつを非常食として何かしら一つ二つ常備したいところ。峠越えの時とかのお弁当がわりにも。メントスのレインボーはちびちび違う味を楽しめるのでおすすめ。
なくても死なないやつ
S字フック・カラビナ
シャワー入る時に着替えを引っ掛けたり、洗濯物干しがない時に洗った衣類をちょっとかけとくとか。カラビナは歩きながら洗濯物乾かす時にも使える。なくてもいいけどあると便利なやつ。
十徳ナイフ
爪はこれでケアしてたし、特にハサミが何かと役に立つことがある。救急時にも。
〈 VICTORINOX / Classic SD 〉
ナイフ、ヤスリ、ハサミ、ピンセットなど最低限の機能がついたコンパクトなやつ。爪切り1つ持ってくんだったら完全に多機能のこっちに軍配があがる。
パンティライナー(女子)
これさえあれば1枚のおパンティでずっと生きていける(そんなことはない)。ないと死ぬかもしれないやつに分類してもいいくらい重要。
娯楽グッズ
EBCはあまり早く進んでもよろしくないトレイル。昼過ぎに目的地に着いて夜まで暇、なんてスケジュールもある(らしい)。暇つぶしに何か娯楽をと、チェス、オセロ、本(Kindleでも)、スケッチブックと色鉛筆、数独の本など、何かしらを嗜んでいる人はよく見かけた。わたしは撮影やら日記やら何かしらやることがあり、忙しくはないが暇で死にそうな時間もなく、娯楽グッズはなかったが暇死はうまく免れていた。
サンダル・トレッキングポール
わたしは持ってかなかった。個人の好み。以上。
サンダルは潔癖症のひとがシャワー浴びる時にいると思うだろうけど、わたし(潔癖症)はなくても知恵と工夫で乗り切りました。詳しくは日記で。
チェーンスパイク
EBCとゴーキョの間にあるチョラパスという峠には雪渓があり、アイゼンがいると聞いたのでチェーンスパイクをナムチェで買っていったが、わたしが行ったときは全然いらなかった。笑 まあ履いたらとても楽だっただろうが、持ってたのに履かなかったくらいの足元だったのだ。一回も使わずに宿の子にあげた。
とはいえもちろん時期によって違うと思うので、しっかり情報収集してからご判断を。
参考装備
身につける装備だけ参考までにリストアップしておきます。
一般名称 | 商品名 | ブランド |
---|---|---|
メリノTシャツ | 100% Merino Light Crew Neck | 山と道 |
メリノロンT | 100% Merino pullover | 山と道 |
短パン | DW 5-Pockets-shorts | 山と道 |
ロングパンツ | 5-Pockets Pants | 山と道 |
タイツ | Light Alpha Tights | 山と道 |
薄いジャケット | HAGLOFS | |
フリース | カトマンズデカッタパチモン | 偽 THE NORTH FACE |
ダウンジャケット | ナノパフジャケット | Patagonia |
ハードシェル | ベータ系の何か | ARC’TERYX |
靴下 | ZEN SOCKS ”HIKE&RUN” | HIKER TRASH |
レインコート | UL All-weather Long Foody | 山と道 |
ネックウォーマー | ジプシーカバーイット | THE NORTH FACE |
手袋 | チョットアツメノヤツ | THE NORTH FACE |
手ぬぐい | 餞別ニイタダイタヤツ | 無印良品 |
トレランシューズ | LONE PEAK 6 | Altra |
サングラス | Caesar FlipⅡ | SASAMATA / 金子眼鏡 |
キャップ | BASIC CAP | RIDGE MOUNTAIN MOUNTAINGEAR |
腕時計 | Instinct | GARMIN |
まとめ
以上、持ち物まとめになります。
まあ色々紹介しましたが、何が重要かは結局その人によるので、これはと思ったものはあまり迷わずに持って行ったらいいと思います。足りなかったら大抵のものは現地で買えますし、いらんかったら人にあげればいいのです。最低限死なないように一通り揃えたら、あとは自分流のパッキングを楽しんでくださいね。
今日も読んでくれてありがとうございました。またね。ナマステ!
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