アッサラームアライクム!こんにちは!
さあ相変わらず引きこもり生活を送っている私ですが、ついにもうTシャツも着なくなりました。部屋にいるときは下着だけ、またはパンツにノーブラTシャツで生活しております。インドでどんどん裸族に近づいている、わたしです。
隣のビルの屋上から丸見えなんですけどね。あはは。
さ、KGL5日目いってみましょう。今日からは帰路。3泊滞在したビシュヌサールからニッチナイまでの13.5kmを歩きます。途中のニッチナイパス(峠)を登って降ります。
KGLなんぞやの方はこちらの記事をご参照くださいね。たまにこういう情報記事も書く真面目な一面も併せ持つわたくし…どう?(どうて。)
DAY5 スーパーハートウォーミングなインディアンハイキングの話
昨夜は20:30には就寝し、今朝は5時起きで6時からテント撤収。パラパラと小雨が降ったり止んだり。手前のボンレスハムには我々の寝袋が詰まっています。馬さんよろしくお願いしますm(_ _)m
さらばビシュヌサール。世話んなった。ひつじたちよ元気で。オシさん高山病の症状はおちついたけど、今朝は謎の腹痛に襲われて、チャイニーズ版正露丸を内服されていた。あとテントのガイラインで靴下とロングパンツを干したままにした夜は雨が降り、翌朝には雪が降るとか、なんだかつくづくついてない彼女だが(干したままは完全におっちょこちょいだが)、めげない彼女に拍手を。
彼女はシンガポールでフリーランスの教師をしていて、夏休み期間を利用して旅行をしている。インドの後はジョージアにいくらしい。うらやま。過去にはネパールのヒマラヤでトレッキングしたり(アンナプルナサーキットとか)、workaway(部屋を提供するから、仕事手伝ってねっていうシステム)を利用してノルウェイの田舎で過ごしたりとワールドワイドなアクティブ淑女だ。
彼女は英語が母国語で中国語も堪能、多民族国家のシンガポール出身。2カ国語で情報収集ができ、いろんな国の友人がいる彼女がしてくれる話はいつも面白くて興味深かった。外国語、特に英語ができると得られる情報量が、例えば日本語しか解さない人のそれとは大きく違うし、知らない世界を知る機会が増える。中でも今の時代英語と中国語ができたら結構最強だと思う。日本語に翻訳されていない面白い話がこの世にはごまんとあるのだ。誰かの翻訳を待っていては機を逃すこともあるだろう。ぜひ我が子に習得させたい能力の一つである。我が子…
つくる相手おらんやん?(37歳独身)
…お決まりのツッコミすぎて飽きてきたわ。
来た道を戻るのだが逆から見るだけで違う道を通っているよう。
突如として腕立て伏せ大会が行われるのがインディアントレッキング(違う)。彼らは日頃からジムで鍛えている意識高い系のヤングマッチョなのだ。
すごいところにいたなあ。日本でこういうスケールの谷ってあるのかしら。もうちょっとぎゅっとしてるイメージ。帰国したら日本の山もたくさん登りたいな。
可憐ねえ。
みんなが登り直すのを恐れていた雪渓の登り。尻滑りでヒャッホイしてたところ。アイゼンはなくてもいけました。…これがニッチナイパスか。(今気づく)
やっぱり雪で遊んじゃうインド人(主にアユーシュ。確かムンバイ出身)。かわいい。笑
ローカルピーポーの足元。革靴。たぶんソールつんつるてんだぞ。恐るべしローカルの脚力。
ジャイアントホーンドリザードの背中みたい。(わかりづらい)
ニッチナイパスを越えて小さな商店に辿り着いた我々。往路では見えなかった奥の山々が綺麗に見える( ´∀`)そして往路より格段に人が多い。やはり我々はフライングした感が否めない。笑
みなさんちょっとした軽食やチャイを召し上がっています。ここら辺から携帯の電波が復活するみたいですよ。
これがカシミール・カワ(暗いな)。サフランティーです。底にちょっとサフランが沈んでいます。左奥にぼんやり見えるようなガチャガチャしたおやつやジュースも売っています。全部馬さんが運んでくれたもの。ちなみにインドのジュースはクッソ甘いことがあるので皆さん渡印の際はお気をつけて。スプライトとかファンタとか日本のより甘くて、なんかもうトロッとしてるような気さえしてきます。笑 (個人の感想です)ま、慣れますけどね。
これから長旅が始まる馬さんたち。頑張ってね。
うひょ〜。
ニッチナイキャンプサイトに到着。7:30に出発して、14:30くらいに到着しました。ほぼコースタイム通り。皆さんよく頑張りました(上から目線)。なんか往路よりみんなリラックスしている感じでよかった。
みんなで仲良くストレッチをした後は、大寝袋投げ大会が開催されました。笑 大自然の中で体を動かすのって気持ちいいですよね。わたしは参加してないけど。
してないんかい。笑
今日は時間がたっぷりあるのでリーダー氏、またの名をラウール氏が、トレッキングで標準装備のファーストエイドや高山病のメカニズムなどについて講演してくれました。講演中はもうインド人メンバーからの質問が絶えない絶えない。皆さん興味津々です。
思うに、今回のインド人メンバーはたぶんみんな中間層の方達(たぶん)。富裕層ではないけれども、みなさんご職業がしっかりされてますし(エンジニアや海外企業勤務(日本企業含む)などが多い)、英語が全員ペラペラだし、インドの物価からすると今回のトレッキングの参加費約30,000円は安くない価格だと思うのです。たぶんそのくらいポイっと出せる層。
だから今回のメンバーはみんなこう、余裕があるからこそ、学ぼうとする姿勢が生まれるんだなと思った次第。
インドはどこの街でも貧困層の人たちがいて、物乞いがビジネスとして成り立つような国。わたしが今いるスリナガルでも、小さな赤ちゃんを抱いてお金を乞う女性や、両腕が欠損した娘の横でお金を乞う父親らしき人などを見かける。泊まっている宿でもオーナー連中(言い方)と清掃スタッフの間には見えない壁がある気がする。インド人の大半は英語が上手だが、道をいく物売りの小さな子どもは英語を解さず、教育を受けていないことが想像できる。学ぶより先に今日を生きなければならないのだ。
そういう貧困のイメージも強いインドなので、今回のメンバーの裕福さが引き立つわけだが、今後どんなにインドが経済成長してこういう富裕層の割合が増えたとしても、物乞いや貧富のスーパー格差はたぶんしばらく無くならないだろうなと思う。もう文化として染みつきすぎているから。言ってしまえば、それこそがインドだから。
人口が世界一となり、世界情勢やマーケット的にも存在感が増し、今後発展目覚ましいだろうインドがどう変化していくのかは、とても興味がある。インドが西欧のように美しく整っていく未来は想像できないし、インドはインドだからインドであり魅力の尽きない国なんだと思う。だからこそ今後が楽しみだ。
知ったかのコメンテーターか。
ペラッペラやないか。笑
まあなんというか、何が言いたいかというと、インドにはこんなにうつくしい山々があるので、いつかは貧富の差がなくなりいろんな人が遊びに来れるような社会になったらいいなということだ。(そんなこと言ってた?笑)
そして夕飯の時間を迎え最後のミーティングだ。なんだこの抱き合っているインド人の写真はという謎はひとまず置いておいて、順を追って説明していこう。ちなみに左手前の眼鏡おじさんが根暗仲間のサンギット(40)だ。
18時、夕食のためダイニングに集合した我々。最後の感想と学んだことをそれぞれ発表していく地獄…懇談タイム。みんなとても真面目に長めに発表していく。最年少くん(12)などは「大変だったしコースは完遂できなかったけど、みんなのおかげで僕たちは…グスン…やり遂げたよ」と涙目で話し、最後には母親とハグして涙する場面も見せた。迂闊にも(?)私もうるっときてしまうほどのドラマティックな展開だ(なんなんだこれは…ツアートレッキングってこんなんなの?)。他にも涙ながらに話すメンバーは後を絶たず、彼らにとってどれだけ素晴らしい体験だったかをひしひしと感じるプレシャスな時間であった。なんだかそれに引っ張られて私もちょっと真面目におセンチメンタルに、「学んだことは、Less is moreっす…みんなのおかげっす…(伏せ目がち)」的なことをカッコつけて喋ったくらいにして。恥っず。
そして各々が10分程度喋り尽くし、ガイド3人もまたそれぞれ15分程喋り(うち2人はヒンドゥー語で話すのでヒンドゥー語を解さないオシさんとわたしはその間全力で愛想笑いをしていた。)、みんなそれぞれハグをして感謝を伝え、称え合おうみたいな時間になったのが上の写真です。笑 そしてここに至るまでの所要時間が、
2時間。
長え!長すぎるよ!笑 20時!?まだ夕飯食べてないよ!笑笑
という感じでスーパー長いハートフルなミーティングを終え、晩御飯が終わったのは21時だ。笑 トレッキングにしては夜更かしだがまあ明日は帰るだけだし、みんなと思いを共有できて楽しかった。普段単独行動好きな自分にとって、同じ体験をした他の人と思ったことを共有したり、普段恥ずかしくて口にしないようなことを言語化するのは新鮮だった。わたしはなんでも自分の中だけで処理・解決しがちな性分だが、それだと触れられない考え方や感じ方があるなって改めて思った次第。しかしこんなに涙涙のハートウォーミングな会になるとは予想していなかった。インディアントレッキング、底が知れぬ…。笑
山は微動だにせず鎮座しているだけなのに、こんなにも人間の心を動かすものなんですね。時々、すごいのは山ではなく、山にいろいろな想いを馳せることが出来る、人間の心の造りなのではと思ってしまうわたし。神様がいるとして、鼻くそほじりながらでも人間を作ったのだとしたら、本当に人間てマスターピースだと思うわ。(何言ってんの?)
最終日のデザートはインドの激甘おやつ、グラブジャムン。世界一甘いと言われるインドの伝統的なお菓子で、激甘シロップをその体積の限界まで吸ったドーナツだ。美味いが、2個が限界。あまりの砂糖に脳が痺れます。ま、慣れるけどね。
というわけで今回はだいぶ私の主観が先立つ記事になってしまい申し訳なく思っております(いつもや)。次回はいよいよ最終日です。
読んでくれてありがとうございました。アッサラームアライクム。またね。
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